聴覚障害とは、何らかの障害があって全く聞こえないか、
聞こえにくいことをいいます。
このような障害のある人を聴覚障害者といいますが、
ほとんど聞こえず、手話など視覚的なコミュニケーション手段を用いる人を「ろう者」、
補聴器などを用いて音声によるコミュニケーションが図れる人を「難聴者」ということもあります。
また、生まれつきの障害でない場合には、「中途失聴者」ということもあります。
さらに、音声言語の概念を習得する 2〜3 歳までに重度の聴覚障害が発生した場合と、
その後の発生のケースでは、発声能力に大きな違いがみられます。
前者の場合は聴覚を通して言語を習得していないために、発声が不明瞭で、
後者の場合は比較的明瞭に発声でき言語の理解にもあまり問題がないといわれています。
このように、聴覚障害者といっても、全く聞こえなくて発音の不明瞭な人、
高い音ならわかる人、低い音ならわかる人、発音できるために「音が聞こえないこと」
が理解されない人、全く聞こえなくても発声できる人などさまざまです。
聞こえに障害を持った時期、教育環境、聞こえの程度によって社会生活や職場で
直面する困難にも違いがあります。
いずれの場合にも情報の獲得に困難があるばかりでなく、それによってさまざまな問題を引き起こします。
人の暮らしは様々な音に囲まれています。目覚まし時計の音で目が覚めたり、お湯が沸いていること
に気づいたり、玄関のチャイムがなってお客さんを出迎えたり、道で後ろから車が来た事を察知できる
のは、音がするからです。
生活の中には音が合図となって伝えられる情報がたくさんあります。
そして、これら、暮らしの中の音を絶えず聞いていることにより、自分の周囲の状況の変化に対して
心の準備を整えることができるのです。
このことは精神的な安定を保つ上でとても大切です。聞こえる人が耳をふさいで
体験する状態をはるかに超えた困難さがあるといえます。
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